コラム|広島市西区で歯科をお探しの方は【くすのき歯科医院】まで

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銀歯のリスクとメタルフリー治療について。部位別のおすすめこだわり素材も紹介

皆さん、こんにちは。
アストラムライン「白島駅」から徒歩5分の、くすのき歯科です。

保険診療の詰め物・被せ物には、いわゆる「銀歯」が一般的によく使われてきました。
銀歯には「金銀パラジウム合金」という金属が使われており、安価で強度が高い一方で、さまざまなリスクもあります。

 

海外では、金属を使わないメタルフリーの治療も盛んに行われており、日本でも2014年ごろから「保険診療で選べるメタルフリー治療の素材」や適用できる歯が徐々に増えてきました。

今まで保険の範囲内では銀歯の選択肢しかなかった奥歯の治療も、条件によっては保険診療で白い詰め物や被せ物を選べます。

 

そこで、今回は、銀歯の治療で考えられるリスクと、メタルフリー治療のおすすめ素材についてご紹介します。

 

銀歯の治療で考えられるリスク

銀歯を使ったむし歯治療で考えられる治療後のリスクは3つあります。

すぐに銀歯によるリスクがでるというものではありませんが、将来的なリスクも踏まえて、できるだけむし歯を増やさない、メタルフリーの治療を選択することで以下のようなリスクを避けることは可能です。

 

●金属アレルギー

銅やパラジウム、金銀などの金属アレルギーがある場合、銀歯を入れるとアレルギー症状の原因となります。

原因不明の体調不良がある場合は、歯の被せ物も疑ってみてください。

 

また、今は大丈夫であっても、将来アレルギーを発症することもあります。銀歯を使った治療をすでにされている方は、メタルフリーの素材で再治療することも有効です。

銀歯は5年前後で劣化しますので、再治療のタイミングは担当医に相談しましょう。


●ブラックライン

銀歯から溶け出した金属イオンが歯ぐきに沈着して、歯と歯ぐきの境目に黒っぽい線が現れる「ブラックライン」が現れることがあります。

ブラックラインを消すためには、被せ物を変更しなければなりません。


●二次むし歯(二次カリエス)

銀歯が劣化してくると、金属が酸化して歯と銀歯の間に隙間ができて、その隙間にむし歯ができやすくなります。
これを「二次むし歯」といい、むし歯再発の原因として多くなっています。

自由診療のセラミック素材のほうが持ちがよく歯と被せ物の間に隙間ができにくいため、二次むし歯の可能性を抑えることも可能です。

 

【部位別】メタルフリー治療のおすすめ素材

当院では、このようなデメリットやリスクを回避するため、金属を一切含まない「メタルフリー治療」をおすすめしています。

 

メタルフリー治療には、セラミック素材や、歯科用プラスチックの「レジン」など、さまざまな素材がありますが、歯の場所によって最適な素材は変わってきます。保険治療の範囲でできるメタルフリー治療もあるため、参考になさってください。

 

当院がこだわって選んだおすすめ素材は次の通りです。

 

当院の部位別おすすめ素材【前歯】

前歯でも、保険診療のメタルフリー治療を選ぶことができます。

 

部分的な詰め物であれば、レジンにセラミックを混ぜた「コンポジットレジン」がおすすめです。コンポジットレジンは、オールセラミックよりも歯を削る量が少なくて済むため、詰める範囲が少ない場合に選択します。ただし、セラミックに比べると寿命や耐久性に劣ります。

 

また、保険診療で「硬質レジン前装冠」といって、銀歯の表面にレジンを使って歯の色を再現できるものもありますが、銀歯をなくすことができないため、こちらは金属アレルギーのデメリットをを解消することはできません。

 

自由診療を選択される場合、当院では、前歯などの目立つ部分には、見た目の良いセラミックをおすすめしています。

セラミック素材は費用が高額になるデメリットもありますが、本物の歯にそっくりな見た目を再現し、二次むし歯のリスクも下げてくれるメリットもあります。

 

当院の部位別おすすめ素材【小臼歯】

前から4、5番目の「小臼歯」の場合、保険診療でレジンにセラミックを混ぜた「CAD/CAM冠」やセラミックがあります。

小臼歯は目立つ部位なので、保険診療では銀歯よりもCAD/CAM冠を選択する方が多いです。
しかし、CAD/CAM冠は強度がないため、厚みを出すために歯を多く削る必要があります。


自由診療の場合は、「e-max」という強化セラミックがおすすめです。
強度が高いためすり減ったり割れたりすることが少なく、CAD/CAM冠より歯を削る量が少なくて済みます
また、外れにくく汚れが付きにくいため、「むし歯や歯周病を防ぐことができる」「見た目が良い」というメリットもあります。

 

当院の部位別おすすめ素材【大臼歯】

前から6、7番目の「大臼歯」は、噛む力が小臼歯の数倍かかる歯で、残念ながら保険診療なら銀歯を使用する歯となります。

自由診療ならe-maxか、最も強いセラミック「ジルコニア」という選択があり、白い見た目をキープしながら金属アレルギーのリスクを回避することが可能です。


自由診療のジルコニアはe-maxよりも強度が高く、歯を削る量が少なくて済みます。費用は掛かりますが、奥歯はむし歯になりやすい歯でもありますので、むし歯の再発を防ぐために自由診療を選択するメリットはあります。

 

むし歯の自由診療の注意点

自由診療を選択しても、絶対にむし歯にならないということはありませんし、一本だけセラミックやジルコニアで治療しても、他に銀歯があればむし歯治療による金属アレルギーを引き起こすリスクはゼロにはなりません。

 

どんな治療を選択しても、むし歯の再発を防ぐために歯磨きや定期的なクリーニングを念入りに行う必要があります。

当院では、無理に自由診療をおすすめすることはありませんので、患者様の予算やお考えに合わせてお選びください。

 

メタルフリー治療で見た目と健康を守る

見た目や金属アレルギーが気になって「今後のむし歯治療で銀歯を入れるのは避けたい」「今入っている銀歯をメタルフリー素材に変えたい」とお考えの方は、広島市西区の「くすのき歯科医院」までご相談ください。

 

ライフスタイルや見た目に対する考え方、ご予算などをお伺いし、患者様に合う治療方法をご提案させていただきます。

当院の院長は「一般社団法人 日本歯科理工学会」の活動に貢献できると認められた歯科医師が持つ、「デンタルマテリアルアドバイザー」という資格を所持しており、治療に使用する素材のことについてわかりやすくご説明いたします。

 

当院の治療方針や、デンタルマテリアルアドバイザーについては院長・スタッフ紹介のページをご覧ください。