乳歯は永久歯よりもむし歯になりやすい?
近年、日本人のむし歯の数は減少してきています。
そのため、大人になってからむし歯治療は受けたことがないという方も多いのではないでしょうか。
これは日本にも予防歯科の概念が広まってきたことも大きく影響しているといえます。
ただ、子どもの歯である乳歯は、もともと永久歯よりもむし歯になりやすい傾向にあることから、依然としてしっかりとした予防ケアが重要となります。
乳歯がむし歯になりやすいのは本当?
乳歯がむし歯になりやすいという話は、よく耳にすることかと思います。
小さなお子さまがいらっしゃるご家庭では、それを実感されている親御さまも多いことでしょう。
なぜなら、どんなお子さまの歯も共通して、大人の歯よりもむし歯になりやすい傾向にあるからです。
その原因は、歯の構造や性質にあります。
乳歯は歯質が成熟していない
歯の表面を覆っているエナメル質というのは、人体で最も硬い組織と言われています。
それはハイドロキシアパタイトと呼ばれる無機質から構成されているためで、歯に含まれる量としては97%にも達します。
ただ、乳歯の場合はそうした無機物が未成熟だったり、有機質が比較的多く含まれていたりすることで、永久歯よりも軟らかくなっているのです。
その結果、むし歯菌への抵抗性が低くなっています。
お口の中が不潔になりやすい
乳歯列期のお子さまは、歯並びが安定していないことがほとんどです。
また、食習慣が偏ってしまったり、十分なオーラルケアを実施できなかったりするなど、お口の中が不潔になりやすい傾向にあります。
すると、細菌の繁殖が促され、むし歯にかかりやすくなるのです。
まとめ
このように、乳歯はその性質上、永久歯よりもむし歯になりやすいことは確かです。
けれども、歯科医院で予防処置を受け、ブラッシング指導の通りに歯磨きを行っていくことで、むし歯を予防することも可能です。
そんなお子さまのむし歯予防をしっかりと行いたい方は、ぜひ当院までお越しください。